RewriteCond %{http_host} ^www.rakuten.co.jp RewriteRule ^(.*) http://cinci.jp/$1 [R=301,L]
ひにしです。
誠に私事ではございますが、
2013年8月末をもって、楽天を退職しました。9月から真摯という会社にいます。
しっかりと301リダイレクトが完了し、インデックスも切り替わった頃なので書いてみました。
■楽天で何やっていたのか
楽天に入社したのは約1年前、2012年6月。スーパーSALEで社内がてんやわんやしている時でした。
※噂の「大事なことなので日本語で失礼します。」を聞いたのもこの時だけでした。
20歳で働き始めてから、ずっとベンチャー企業で100~300人規模の会社にいたのに
初めての超大企業、初日の全編英語による1日全体研修に面食らったことを覚えています。
そして、仕事は楽天市場のSEOを担当していました。
コンサル側ではなくインハウスのSEO担当としてこれまでとは違う頭を使う日々でした。
- サービス戦略や目標の中でSEOが大きく寄与できるポイントを提案し実装まで持っていくこと。そのための調整
- 攻めのSEOと守りのSEO。何かを伸ばすことと同時に予期しないリスクが起きない仕組みを作ること
- 社内に理解者を増やすこと。キーマンに自分の考えを伝え続けること
- 大小様々なリテラシの方々に、その人にあったわかりやすい回答を迅速に行うこと
- 別の施策の”ついで”にSEOをやってもらえる環境作り
- SEO視点+αの提案をすること
- SEOが最優先施策でない場合、しっかり担当者を止めること
- とにもかくにも、インハウスのお仕事はコミュニケーション
- 一番大事なのは信頼の獲得
挙げればキリはないのですが、言えることは1つ。
直接的な成果が見えづらく施策を積み重ねるしかないSEOという仕事は、
本当に施行してもらって成果を目に見える形にしてナンボ
どんなにきれいな資料を作っても、熱く語っても、
施行してもらえなかったらそんなもんゴミです。
ソフト404を出し続けたところで、そんなコンテンツは価値ねーよっていう感じです。ちょっと違うか。
楽天市場という大きな組織の中で、当初私が入って変えたい!施行してほしい!という内容を
実行してもらうためには、様々な下準備と調整と上記に挙げたいろいろを行う必要がありました。
もちろん、この1年とちょっとの間でそこそこ大きなサービスで自然検索流入を1.5倍位にしたりすることは
できましたが、全社的にインパクトのあるSEOをしっかりとやらなければという思いはずっと持っていました。
つまり、ステータスコードに例えると
- 500番(リクエストの実行を妨げる予期しない状況に遭遇した)だったり、
- 501番(リクエストを実行するために必要な機能をもっていない。)だったり、
- 505番(リクエストをサポートしてない、あるいはサポートを拒否している)だったり、
の、500番台連発の環境を乗り越え、その次には
- 401番(リクエストはユーザ認証を必要とする=おまえ誰だよ)だったり、
- 403番(サーバはリクエストを理解したが、そのリクエストの実行を拒否)だったり、
- 413番(リクエストが処理可能なものよりも大きいため、処理を拒否=リソースねーよ)だったり、
の魔の400番台エラーの処理にも奔走する必要がありました。
この1年の活動や様々な人々の協力もあって、そういった施策の実行に様々な形で目途がつき、
もっともっと、“施行してもらえる人”になるため、ずっとしっかり取り組みたかった解析の分野を深めるため転職に至りました。
■楽天に入ってよかったこと
色んな方と仕事をさせていただいたのですが、楽天に入らなければ出会えなかったなと思う、
楽天技術研究所の面々と仕事をできたことがとてもとっても刺激になりました。
アカデミックな世界でとっても優秀な彼らと、テキストマイニングやビッグデータを研究だけでなく、
事業に活かしていくためのディスカッションや分析等、様々なチャレンジはすごく勉強になりました。
あとですね、英語のできない私なのに、優秀な人は日本語もとても上手なので、
私は日本語しか話していないのに、外国人の優秀な面々と込み入ったキーワード概念の整理とかの話ができたことは
本当に感謝でいっぱいです。
あと楽天食堂は、結構美味しいです。納豆は争奪戦です。
■楽天時代は結構しゃべったりした
エンジニアさん達に向けた設計段階で覚えておいてほしいSEO講座がやれたり、毎月のなぜか新人営業さんへの講習なんかもさせてもらってました。
※キーワード関連の課題で、とあるタブレット機種について強豪の商品と比較して検索回数はどちらが多いでしょうかってお題を出して異常な盛り上がりをみせましたが、後からちょっと怒られました。
社外においては、代理店ではなくインハウスとなったことで様々なイベントに行けるようになったことが嬉しかったです。楽天では別グループながら同じSEOを管轄する部署の三沢さんなどに誘っていただき、In-house SEO Meetupで著名な方とパネラーをやらせていただけたりしました。モデレーターであったウェブ坦の安田編集長のお酒の勧めに甘え、壇上の上でもビールを飲みながらしゃべらせていただいてしまったことが恥ずかしくも良い思い出です。
■これから
冒頭にもある通り、2013年9月から株式会社真摯にいます。
アナリティクス業界で著名ないちしまさんに拾っていただき、現在はイチから勉強の毎日です。
とはいえ、23歳からブランクありつつもかれこれ5年以上やっているSEOをやらないわけではありません。
“ひにしが言ってるなら信じて施行しよう”と思っていただけることを増やすためにも
様々なサイトのSEOに関わり続けたいと考えています。
SEO×アナリティクスに強みを持った、小悪魔SEOマーケター(自称)になるべく、
これからも頑張りますので、皆様引き続きご贔屓のほどよろしくお願いいたします。
※ちなみに小悪魔感を出すために、今話題のミスなりすましスパムコンテスト風に写真を撮りました。
こんな私w ですが、これからもよろしくお願いいたします。